除夜の鐘は煩悩を除すためのもの
除夜の鐘が108回なのは人間の煩悩が108あるから、四苦八苦(4×9+8×9=108)を取り払うためなど諸説あるようです。
改めて「煩悩」とはなにか、調べてみました。
煩悩とは…
そして、煩悩の根本には「三毒」があるようです。
三毒とはなにか
仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、すなわち貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を指し…(中略)、三毒は人間の諸悪・苦しみの根源とされている(Wikipediaより)
そして、おおよそ次のような意味であると書かれてありました。
貪=むさぼり(必要以上に)求める心
瞋=怒りの心
癡=真理に対する無知の心
私自身、何かを成し遂げようと野望を抱いたり、一時的に自分を発奮されるために、こうした強い力に頼ることはこれまで何度もありました。
「三毒を追放してハッピーになろう!」というのは簡単だけれど、そう上手くはいかないことも勿論あります。難しいからこそ座禅や瞑想やヨーガといった色々な手法で人はその境地に達したいのです。
シンプルに生きること
私にとって、シンプルに生きるというのは、「部屋に何もない」とか「いつも掃除が行き届いている」とか「心穏やかな毎日」だけではありません。
三毒や煩悩がなくなれば幸せなのかもしれませんが、まだ知らない何かに期待し、ワクワクしたり、時には貪るように情報を集めたり、誰かと感情をむきだしに共有したい時もあります。
極端に例えると「無人島でひとりぼっちで生きていくこと」と「シンプルに生きること」は、圧倒的に違うのです。
今年を振り返った時、出会いや始まり、挑戦などを通して改めて感じたことは、色んな人や環境、社会があってこそ、自分は生きているんだなという気づきでした。
夢、野望、葛藤、上等。
でも今日くらいは「自分以外のすべてに感謝して一年を締めくくりたい」
そんな願いを込めて、穏やかな気持ちでいます。