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ミニマム部屋でもリラックスできるのが一番
先日、体調を崩して1週間ほど入院していました。
海外で初めてのER(救急救命室)に運ばれ、重めの病状(腎盂腎炎をこじらせて敗血症というのにかかった)もあいまって、人生、生きる意味とは…みたいなことをリアルに考えさせられました。
そして、自分の家(部屋)に早く帰りたい…!とずっと念じていました。
完全看護の快適さと引きかえに
入院するのが大好き♪という人は、世の中にはあまりいないですよね。
なにせ身体が健康じゃないと全然楽しくないし、病人ばかりの雰囲気も何となく憂鬱。
それは誰しも経験済みだろうけど、それを除けばアメリカの病院や施設はとても快適でした。
喉が乾いたといえばアップルジュースやクランベリージュースがもらえるし、夜中にお腹が空いたといえばサンドイッチを持ってきてくれる。テレビも変なカードとか買わずに見放題でした(そんな余裕なかったけど)
( 私の入院していた部屋)
おまけにアメリカの病院食はお肉か魚を選べたり、コーヒーや紅茶、プリンやスナックが付いてくることもありました。
まるで機内食。
それでもミニマム部屋が良い理由
食事は作らなくても出てくる。
日用品の買い物にも行かずに済む。
必要なものは大抵揃う(売店もある)
それでも一刻も早く自分の住むルームシェアの部屋(約5畳!)に帰りたい。それには次のような理由がありました。
①他人の生活音へのストレスフリー
普段ルームシェアをしている人でも、たいてい日中はお互いに外出していたりと生活音はそこまで気にならないのですが、病院では常に他の患者さんの物音・看護師さんの声、機械音などが感じられて落ち着かなかったです。
その上、ヒンディー語など知らない多言語で面会にくる人の話し声なども割とストレスで、ミニマムでも「静かな部屋」はくつろぐ上で欠かせないと実感しました。
②モノの配置や距離感などは自分ルールがベスト
私物の収納、コンセントの位置や携帯電話の置き場所、テーブルのサイズなど、普段は当たり前すぎて気にも留めないけれど、自分の部屋って、すでに快適な空間や収納ができあがっているんですよね。
それに比べて、病院は書類・私物などを収納する棚も限られているし使い勝手が良いとはいえませんし、コンセントも遠かったり(延長コードもないし)、導線がとても不便。
自分ルールで仕上がっている部屋は快適だなと気付きました。
③素敵なものがない空間はつまらない
無機質な機械、味気ないインテリア、退屈な柄の病院のパジャマ・・・
くつろぐ場所ではないので当然ですが、視界の中にお気に入りのモノなどが一つもないと、時間はとてもつまらなく過ぎていくものです。
少し元気になった頃、お見舞いでお花をもらった時、たった一輪でもキレイな花を飾るだけで、部屋全体に生命力を感じて心が明るくなりました。
目に映るモノは素敵な方が人生はもっと楽しい。
部屋はリラックスする場所
こうした気付きがあって退院後に帰宅した際は、狭くてもミニマムな自分の部屋で、ゆっくりと寛ぐことができました。
と同時に、わたしにとって部屋とは、
モノを溜めて保管する場所でも
仕事や勉強などで常にプレッシャーを感じるだけの場所でもなく
リラックスするための空間なのだと思い出すことができたのです。
自分なりのくつろぎの空間があれば、広い狭いにかかわらず、より気持ちの良い時間が過ごせて、人生が豊かになるということを再確認したのでした。