婚活って英語でなんていうの?
狩り・狩猟のことを英語でハンティングといいますが、
婚活のことを英語では「マリッジ・ハンティング」といいます。
アメリカ人の恋愛・婚活事情についてのリアルな話をお伝えします。
アメリカ人が驚く日本の婚活事情
実は、アメリカには日本でいう婚活の概念はありません。
ウォールストリートジャーナルが「なぜ日本は婚活が必要なのか?」という記事を書いているほどです。
(参照:Why Does Japan Need Marriage Hunting? – Japan Real Time – WSJ)
アメリカと日本で違うのが出会いの価値観。
上の記事で、「日本人は出会いがないというけれど、(あえて結婚相談所やお見合いパーティーなどに行かなくても)、SNSなどで出会う方法はいくらでもあるのでは?」という質問に、
「婚活」の名付け親である大学教授が、日本人はリスクをとりたがらないから、有料で参加する人の方が信頼できると考えていると回答をしていました。
特に女性は家族や知り合いの紹介ならともかく、インターネットを通して知らない人に会うのは不安がつきもの。
せめて出会いにお金を払う本気度や経済力がある男性の方が安心できる、という考えには日本人の感覚的にはうなずけますし、
日本のマッチングアプリは女性が無料、男性は一部有料のオプションがあるというのも納得できます。(参照:【2019年最新】Pairs(ペアーズ)の料金と支払い方法 – 恋活の始め方))
ニューヨーカーたちの出会い方
一方、アメリカではインターネットを経由して人と繋がること自体に抵抗を感じる人は日本よりも少ないですが、
結婚相談所のような、結婚を前提に異性と出会う、しかもそれにお金を支払うという文化は一般的ではありません。
友達を通じて新しい出会いを探したり、Tinderなどの出会い系アプリで、デートの相手を探す人はたくさんいますが、Meet upアプリなどで性別を問わず趣味仲間(ランニングなど)を探したり、ビジネスや交流の輪を広げるために使っているという人もかなりいます。Bumbleというアプリでは同姓の友人を探している人も割といます。
私の知り合い(30代独身日本人女性)は、マッチングアプリで真剣に結婚相手を探して、月に7人の外国人男性とデートをしたけれど、ニューヨークにはすぐに結婚したそうな男性がなかなか見つからないと嘆いていました。
知らない人とも気軽におしゃべりを楽しむニューヨーカー。カフェやバー、パーティーなど、日常に出会いを生み出すコミュ力の高い人も多く、海外ドラマのような出会いも耳にします。
スーパーマーケットや地下鉄の中、道ばたでは声をかけてくる男性も普通に多く、「この商品試したことある?」「キミどこの出身?」「その○○ステキだね」などのスモールトークからはじまるのが主流。
以前、ホールフーズマーケットで70代前後のおじいさんに話しかけられ親切に説明していたつもりが、しまいにはどこ住んでるの?電話番号教えて、最近インスタ始めたから僕に使い方をレッスンしてよと言われ目が点になった経験もありますし、この種のエピソードトークに事欠かないのもこの街の特徴。
日本より年齢を問わず積極的な人が多いです。
参照:ニューヨークが教えてくれた「新しい自分」になるための習慣#1:年齢というメンタルブロックは手放す
仕事も恋も一生懸命
“ニューヨークでは、あなたはいつも仕事か恋人か住む部屋を探している。”
これは、ドラマ『Sex and the City』で主人公キャリーがいった言葉で、ドラマ放送から21年たった今でもこの言葉は女性たちの共感を得ています。
(参照:9 ‘Sex & The City’ Quotes That Are Still True 21 Years Later)
しかも、このセリフの後には「3つのうち2つが揃ってたら、もうそれだけでファビュラスなはずなのに、一つ足りないだけでゼロみたいな気分になる」と続き、
自分の欲求に正直で、ハングリー精神にあふれたニューヨーカーらしさが感じられます。
知人の台湾系アメリカ人男性ジャックに言わせると男性ももちろん好みの女性には積極的なので、「男女複数人で飲みに行くなら男性は友達でも全員ライバル」だそうで、アメリカ人は自己アピールが上手いので、負けられないようです。
ニューヨーカーの結婚観
結婚はあくまで恋愛の延長。そもそも結婚という制度をあまり重要視していない人も多いニューヨーカー。
これはNYに限らず、ヨーロッパの友人と話をしていても、事実婚の夫婦というのは意外と多いもので(夫婦別姓はもっと多い)
離婚調停が長引いているケース、宗教上の理由、同性婚など、多様な結婚への価値観がうかがえます。
移民の中には不法滞在を避けるために、とにかくアメリカ人と結婚して永住権を取りたいという人もいて(これはペーパーマリッジと言われる)、そういうのは映画の中の話のように思えますが、ニューヨークでは意外と身近な知り合いにいたりもします。
I Love New York
ニューヨークで出会う人々。
その恋愛のはじまりや終わり、泣いて笑っての思い出話を聞くとき。
いつも最後に思い浮かぶのは、結局ここに住む人たちは、自分自身とこの街が大好きなんだろうなということ。
肩書きや体裁よりも、シンプルに本能に従う。
仕事や恋愛や住む部屋がうまく行かないときでも、”I’m in love this city”と小さく唱えれば、明日からちょっと前向きになれる気がします。
あなたは今住んでいる街を愛していますか?