靴と用途
NYに来る時、荷づくりで最も悩ましかったのは靴でした。
厳正なるひとり会議を決行し、持ってきたのはこの4足。
ランニング用(Nike)、街歩き用(New Balance)、
お仕事用(Beauty&Youth United Arrows)、そして室内も兼ねたサンダル(Teva)。
トランク1つでNY。ミニマリストのニューヨーク引っ越し全持ち物公開!
ミニマルに、用途に合わせ、我ながらうまくチョイスしたと思っていましたが、
週5日同じドレスシューズで会社に行くのは、靴が痛みやすく、テンションも上がらないもので…
少し前に、オンオフ兼用の靴を買い足しました。
お気に入りの靴、カールラガーフェルド
選んだのは、KARL LAGARFELDのフラットシューズ。
CHANELのデザイナー、カールラガーフェルドが自身の名前をブランド名に掲げた、少しモード寄りだけど手の届きやすい価格帯のブランド。
…というネームバリューはさておき、
ソールが白で重すぎないところや
黒のパンチングは女性らしさも感じられて、 つま先のメタリックな質感が骨格ウェーブにも合わせやすく履きやすいところも気に入っています。
NYウーマンの足元事情
ニューヨークで働く女性というと、
ハイヒールで歩くスタイリッシュな姿を想像しますが、
通勤靴で最も多いのは、実はフラットシューズ。
工事中で道路が整備されていないエリアや、
地下の排水溝がむき出しの場所も多く、
夏は、オフィスコーデ+ビーチサンダル(!)
という女性を毎日のように見かけます。
合理的でアクティブ、自由なスタイルを好む
NYの女性らしさが感じられる光景です。
フラットシューズがあれば良い
オシャレ=我慢とか
美人=ハイヒールとか
きちんとしたパンプスを履いて
背筋を伸ばして歩かなきゃ…
そうした“美意識高い系”キーワードに触発され、
思いついたように靴を買い、
その度に足が痛くなったり、
年に数回しか履かない靴が増えたことから、
私は数年前に「フラットシューズしか履かない」と決めました。
ファッショナブルな街、ニューヨークに住むと決めたとき、
その信念はほんの少し揺らぎ、
「SEX AND THE CITY 」の主人公キャリーのように
颯爽とハイヒールで歩く自分を(おこがましくも)想像したのだけれど、
あっけないほど潔いビーサン女子たちをみると、
足と身体に負担をかけ、ヒール=女性らしさの象徴という方程式に縛られるより、
ペタンコ靴でも気に入ったデザインは探せばきっと見つかるから、
どこまでも自由に行動的になれる靴の方が、
やっぱり自分には合っているなと、確信しました。
フラットシューズがあれば良い
素直にそう思えると、より一層靴への愛着も増し
どこかへ出かけたくなるものです。