私がモノを減らすキッカケの一つに旅行の持ち物を減らして身軽にどこにでも行きたいという願望があります。
今日は、以前行ったプーケットの水祭りのお話。
タイのソンクラーン祭り
4月のタイはソンクラーンという水のお祭りが行われます。
水かけ祭りとは?
タイの旧正月に、その名の通り皆んなで水を掛け合うというもの。元々仏像などを清めるためにかけていた水を市民も掛け合うようになったようですが、とにかく観光客にも容赦なくかかってきます。
ストリートには大きな水鉄砲でスタンバイしてる人が大勢いて、バケツに水を持つ子供の姿もあちこちに見られました(バケツごと水をかけられます)。

とにかく、かなりガチな人ばかり(笑)!

ピックアップトラックに箱乗りして郊外から集まる人、道行く人に水をかけるタイミングを待つ若者たちでいっぱいなのです。

道を歩くと、それはもうあり得ないレベルで水をかけられまくります。全身ビショ濡れ、おまけに慣習でベビーパウダーを溶いた白いペーストを顔に塗られ、水で流されては塗られるの繰り返しなのでした。
旅の荷物はいらない
こんな旅には必要なものなど何もないのだと、帰国後に痛感しました。だって全部ずぶ濡れになるだけ。カバン代わりにはコンビニ袋でも十分だし、水着の上に濡れても汚れてもOKな服を着ていればオシャレかどうかなんて誰も気にしない。
海外バカンス女子が大好きなブランドバッグも長財布もメイクポーチも意味をなさない。買い物に明け暮れることもなく、欲しいのはむしろ防水スマホケースだけだったり。

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この頃はまだミニマリストという言葉は知らなかったけれど、アジアは手ブラ旅が1番だなぁと実感しました。
忘れてはいけないお祭りのルール
このお祭りでの大切な約束事。
それは、水をかけられても決して怒ってはいけないということ。時には見知らぬメンズに背後に回られ、Tシャツの背中のタグの間から氷水をサーッと流される。心の中では「ヒェ〜」となるのだけれど「NO!」とか「もー、やめて!」なんてマジでキレてしまうのは無粋というもの。
かけられてもサクッと走り去り逃げる。そしてまたかけられる。乾いては濡れてを繰り返し1日が終わる。大人も子供も問答無用で冷たい水をかけあうクレイジーな状況には、なんだかもう笑うしかない。ユーモアたっぷりに「やられたらやり返す精神」で参戦するツーリストも多かったです。
旅で大切なもの
会社の上司に「旅は不自由を楽しむもの」と言われてから約10年。ようやく意味がわかり始めてきました。
どこの国に行ってもWifiルーターがあれば、道を聞かずともGoogleマップで簡単に目的地を調べることが出来るし、美味しいお店はトリップアドバイザーやYelpでいくらでも探せる。
見知らぬ土地では情報はとても大切ですが、その一方でもっと楽しいのは、初めて目にした文化に興奮した時のワクワク感とか、慣れない環境でまざまざと思い知る自分のサバイバルスキルや経験値不足とか、普段では気付かない自分や仲間の意外な一面、オンナ友達の頼れる姿やなんともチャーミングな仕草とか。そんな発見の全てが楽しくて仕方ない。
日頃、ファッション記事を楽しみにしてくださる読者の方には大きな声では言えないけど「オシャレなんて2の次」と思えるくらいカッコ悪いけど楽しい時間が旅には何度もある。
そんな瞬間にはモノよりずっと大切な時間が詰まっているから、身軽に旅することにやっぱり憧れます。
人生に必要なのは、iPhoneと勇気とサムマネー!
高城剛さんのメルマガに必ず出てくるフレーズですが、いつか自分なりのオリジナルな旅のフレーズが湧いてくる日が来るといいなぁ、と思っています。