外見・内面、あなたが見ているもの
先日、知人女性の転職話を聞いたとき。
「男気のある職人気質の仕事」を長年やってきた彼女。次の転職先もそちらの業界かと思っていたら、まさかの美容業界と聞き、とても驚きました。
その後、彼女をよくよく観察してみると、確かに色白でお肌もキレイ、お話好きで接客業にとても向いていることに気付いたんです。
私は、今までなぜ彼女の肌の美しさに気づいてなかったんだろう。
髪を染めるわけでもなく、濃いメイクをするでもなく、ましてやファッションも苦手という彼女。いつも家族が選んだという地味目のスタイルで、勝手ながらあまり美容や洋服にもあまり興味がないタイプなのだと思っていました。
見えているようで見えていないもの
美容業界=ちょっとしっかりめなメイクという固定観念や前職の仕事内容。そうした情報のわかりやすさにばかり目が行き、陰に隠れた彼女の魅力に気付けなかった自分がなんとなく悔しかったのです。
文学や芸術を味わうとき、背景や前提を理解していないと、その面白みやレトリックに気付かないように、人の魅力も自分の「気づく力」が伴っていないと見過ごしてしまうものなのかもしれません。今の自分の目で見るものが全てじゃないと痛感。
自分のモノサシを磨く
「ひとは自分を映す鏡」なんて言いますが、それ自体を認めたくない時ってありますよね。もし「自分の周りには私のことを理解してくれる人はいない」と思ったり、「周りの人から得られるものはない」と感じた時は、「場所を変える・付き合う人を変える」という方法も大切ですけれど、まずは自分のモノサシを磨くことも大切。
同じ女性でも、他人から見たら「姿勢が良い人」「いつも同じ服を着ている人」「頭が良い人」など、印象は様々。「物欲がない人」と思ったら「モノを大切にする人」だった、なんてことも。
結局、自分がその人のどこを見るか次第ですよね。1点にだけ光をあてるよりも、色んな視点で人を見ることができれば、その人の隠れた才能に気がつくことができるし、お手本にしたい点も見つかるはず。