日々の楽しみ
「自分へのご褒美」という言葉につい反応してしまう人は多い。
私自身は「ご褒美」というフレーズにはそれほどトキめかないんだけれど、毎日じゃなくても定期的に自分に何かプレゼントしたくなる気持ちはわかる。
以前だったら、靴とかコート、カバンを買うのが「ご褒美」だった。
では、最近の私のご褒美はなんだろう。
ご褒美は長く心に残るものがいい
NYに来てから以前にも増して「モノより思い出派」なので、ご褒美もやっぱり「消えもの」がいい。
私のハッピーの源はもっぱら「ドキドキする体験」
“初めての経験”や”予測不可能なことに直面した時のワクワク感”、”知的好奇心の追求”といったことにめっぽう弱い。ジェットコースターの頂点に向かうときの、お腹の上のあたりがキューっとする感覚が大好きで、迷ったらちょっと怖くても胸の鼓動の高鳴る方を選びたくなる。
そして、経験の中でも長く心に残るものが好きだ。
自分にピッタリの服が見つかった時のワクワク感も好きだけど、そのワクワクが何十年も続くような服を見つけるのはなかなか難しい。
経験ならば、何十年前であっても、その時の景色や流れていた音楽、喋ったことまで記憶の限りで頭の中に再現できるし、さらに嬉しいのはその経験を肥やしに自信を取り戻したり、次の経験を生み出す動機にもなる。
そういう意味では、経験はコストパフォーマンスが最高なんだと思う。
最近のご褒美
前置きが長くなったけれど、最近のご褒美を振り返ってみた。
ミュージカル
ミュージカルが好き。東京や札幌で劇団四季を観たり、兵庫県まで宝塚を観に行ったこともある。
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それにしてもブロードウェイの迫力は本当に素晴らしい。音楽や衣装だけでなく、キャストの努力とかまで想像してしまい、観た後はいつもちょっとだけホロっと涙して、清々しい気分になる。私にとってエステより高いデトックス効果がある。
ビリージョエルのLIVE
初めてのマディソンスクエアーガーデンで、ビリージョエルのLIVEに行ってきた。
若い人はあまり知らないかもしれないけど、
「僕のために自分を変えようとしなくていいよ、ありのままの君が好きなんだ」と歌う”Just the Way You Are”や、
「この世界で(表面的な)やさしさを見つけるのは容易いけれど、誠実さを見つけるのは難しい。キレイな顔をして綺麗事をいう人より、誠実な人がいい」と歌う”Honesty” など、ビリージョエルには素晴らしい楽曲がたくさんある。
Billy Joel – Honesty (with lyrics)
生で聴けるなんて、本当に最高のひと時だった
ワシントンDCへ小旅行
アメリカの都市間高速バスに乗ってワシントンD.Cへ。前の日からドキドキしながら、その日は早起きをして、バッグにお菓子を詰めて、高速バスの乗り場へ向かい、コーヒーを買ってバスに乗り込んだ。
誰かと旅するのももちろん楽しいけれど、思いついた時にフラっと一人で旅する気軽さは、自分にとってなによりのご褒美かもしれない。
1人だと目の前で起きることに自分がどんな反応をするのか楽しんだり、ときには自分を試したり、知らない人とも出会える。
D.C ではニューヨークとは違う空気を感じられて、アメリカという国の歴史にも触れることができた。
リンカーン記念館。この横に有名な〜goverment of the people,by the people, for the peopleのゲティスバーグ演説が刻まれていた。
(ホワイトハウスも近くまで行くことができる)
70歳になっても80歳になっても、アメリカの政治のニュースや、国会議事堂・ワシントンDCを見るたびに、ここに来た日のことを思い出すだろうと確信した。
こうしたものは「ただ生きるため」には決して必要では無い。
でも、「ゆたかに生きる」と考えたら、私にとって欠かせないもの。
だからやっぱり、人生のご褒美みたいなものなのかもしれない。