執着の捨て方
昨年、「執着の捨て方」という本を読んだとき衝撃だったことがあります。
細かな引用は忘れてしまったけれど、そこに書かれていたのは確かチョコレートを食べるのがやめられないという執着があるならば、チョコレートを毒だと思えば良いという話でした。
斬新すぎて、心の中で「おぉーー」と思ったのを今でも覚えています。
そして、一時期ハマっていた肉・魚・卵などを極力摂らないマクロビオティックについての本をいくつか読んだときにも、
ジャンクフードや動物性食品を摂らない人々の中には、始めからそうしたものを「口に入れる食品とみなさない」という節があったのを思い出しました(「豚肉を食べると豚のようになる」といった表現が書かれてあったり)。
始めからないものとする発想は、一見難しいようで、一度頭の中でしっくりきてしまえば、すごくシンプルで継続しやすいことなのかもしれません。
環境を変えることは「ない」ことに慣れること
NYでは、ユニクロも紀伊国屋も無印良品もありますし、豆腐もお醤油も納豆も買うことができますが…、
▽NYの紀伊国屋の雑誌コーナー。まるで日本。
それでも手に入らないものがあるのも事実。特に、日本海域で採れる活きの良いお魚や、ちょっとマイナーな日本酒、100円ショップで売っているような細かな雑貨類などは手に入れるのが大変といわれています。
しかし、手に入らないものは仕方ない。そうした諦めという発想を身につけると、徐々にその存在も薄れていく、というのが正直なところ。
ないならないで、どうにかなるは本当だと実感しています。
発想や環境を変えてしまう「自分に都合の良い女」
海外に住まなくても、例えば、電気ガス水道のない場所でキャンプをしたり、サバイバル的な生活を楽しんだりするだけで、「ない」ことへの慣れや抵抗力は大きく変わってきます。
ある種の諦めを覚えることで、不足感というストレスを感じにくくなるし、反対に「ないならどう対処する?」という想像力も湧いてきます。生命力を感じる人には魅力も感じるものです。
もしも、「強い執着を手放せない」「なかなかやめられないものがある」といった悩みを抱えている場合は、まずは根本の発想(始めからなかったことにできないか?)や環境(ない環境を作る、もしくは移動できないか?)と変えてみるのも方法。それが自分を変えるチャンスになることだってあります。
▷知ってる?「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」というコト
辛いことやイヤなことも、心の中で反復するよりいっそのこと始めから「なかったこと」にしてしまう。
発想や環境を自由に変化させ、なりたい自分に近づけていく「自分に都合の良い女」というのは、生きることを楽にする大切な考え方だと思うのです。