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ニューヨークで学ぶ新しいシェアの形
ミニマムな暮らしをする上で、写真のデータ化、書籍・音楽のデジタル化、洋服の制服化など、様々なアイディアがあります。
その中で、今後さらに広がってほしいのシェア化。つまり共有するということ。
シェアリングサービスというと、自動車やAirbnbといった民泊サービスなどが有名ですが、今回はNYのブルックリンで見た、地域密着型のシェアサービスを3つ紹介します。
ハーブガーデンをシェア
現地在住の外国人にブルックリン周辺を案内してもらった時のこと。道端に地域共有のハーブガーデンがありました。
これは、近くの住民が共同でシェアする庭で、最近けっこう増えているそうです。フェンスの奥には手入れされた土壌に、緑いっぱいのハーブが並んでいました。
都会暮らしでは、庭を持つことが難しいのはNYも日本も同じ。
こうして共同管理することで、費用や負担を減らせるのは嬉しいですよね。自分で栽培したハーブを手料理に加えれば、「ヘルシーでちょっと丁寧な暮らし」が簡単にできて、豊かな気持ちにもなれそうです。
労働力をシェアするスーパー
ブルックリンにある「パークスロープフードコープ」というオーガニックの会員制スーパー(生協)。
会員になると、新鮮な食材や生活用品が割安で購入できるこちらのスーパーですが、会員条件の1つが「4週に一度、2時間45分働くこと」なのだそう。
▽こちらのサイトで詳しく紹介されていました
上記サイト内の動画では、“共に働くことで店を共同で所有することを体感し、実感する”という理念が語られています。
実際に同僚がここの会員で、「今週末はボランティアワークなの」と言っていたのを機に、このスーパーを知りましたが、安くて品質の良いスーパーだから労働が苦ではないとのことでした。
コミュニティーを作る上で、労働力は代えがたい資産
昨今、旅行やゲストハウスが好きなミニマリストの間でも、地方活性の話をよく耳にします。
ブロガーのA1理論さん(id:A1riron)が、長野県下諏訪で地域ボランティアに参加された記事を読むと、コミュニティーを作る上で、時間や空間を分かち合う一体感は欠かせないと感じます。
「労働」を『お金を稼ぐ手段』と考えるから辛くなるような気がする。「労働」を『他人との絆を築く手段』と考えれば、途端に楽しくなる。 – A1理論はミニマリスト
日本でもこうしたワークシェアリングやボランティアが更に広がっていくと面白そうですね。
使わないものは気軽に寄付
必要なモノは共有する。では必要なくなったモノは?
こちらではリサイクルに回す、という機会も日本よりも多く見受けられます。
例えばこの住宅側にある寄付用のBOX。使わないものをこの箱に入れておくと、NPO団体がまとめて寄付する仕組みになっているようです。カテゴリごとに分かれており、住宅以外にガソリンスタンドの横などにも設置されているのを見かけました。
まだ使えるのにもったいない…と思いつつ捨ててしまった服や小物も、このように気軽に寄付できる仕組みがあると良いなと思いました。
持たない暮らしは、繋がる暮らしになる
シェアすることは、モノを独り占めせず丁度良い距離間を保つこと。
共有とは、他者との関わりを持つということでもあります。
そうしたムーブメントが広がり、今後さらに便利で豊かになっていくと、持たない暮らしは「繋がる暮らし」になっていくのかもしれませんね。