ファッション迷子とは
おしゃれに悩む、ファッション迷子は例えばこんな人。
仕事が楽しい、やりがいもある。プライベートも充実。でも、仕事での役割が変わり着る服に悩んだり、年齢と共に服選びに迷うことが増えた。無理のない範囲で自分に似合うオシャレや上質な雰囲気を出したい。
家事や子育てに忙しいけれど、日々の暮らしには満足している。独身時代より節約志向になり、オシャレして出かけることも少なくなったけれど、カジュアル服でも綺麗なママでいたい。
こうした悩みを抱えるのが、私の考えるファッション迷子です。
自分迷子とは
対して、自分迷子はどうでしょう。
良い人を探しているので、いわゆるモテ服を着ている。でも本当言うとキャピキャピした自分を頭上で冷ややかに見ている自分もいる。
モテとファッションと本当の自分〜手段は変えても目的は諦めない〜 –
ファッションを「好きか嫌いか」ではなく「褒められるか」だけで考えてしまう。コンプレックスから、自分の選ぶ物事に自信がなく、服に限らず、時々「本当に好きなもの」さえもわからなくなってしまう。
両者は大きく違う
ファッション迷子は、年齢を重ねたときや環境が変わったとき、今の自分に何が似合うか?どうやって服を選べばいいのか?がわからなくなる現象。
「目的地は分かっているのに、道順や乗り換え方法がわからない」ということ。
慌てずゆっくり地図を読んだり、誰かにナビしてもらえれば確実に進むことができる。
でも、自分迷子は「本当の自分」と、「表面的な自分(よくありたい自分)」がせめぎ合っていて、目的地がはっきりしていない。
最良の選択を繰り返していたはずなのに、後ろを振り返るとチグハグで、自分の軸を見失い、考えれば考えるほど「今どこにいて、どこに行きたいのか…わからないことがわからない」そんな状態だと思います。
今の自分はどっち?をまずは知ること
振り返ると、私自身どちらも経験があります。「自分迷子」に悩むことも多かったです。
特に10〜20代は「外見一本勝負!」の戦いにポンと放り出されると「顔可愛いorスタイル良いorセンス良いorお金持ってる」といった武器があれば良いけれど、
私のように「読書、音楽、サブカル好きです」みたいな人間は、丸腰すぎて「私のアイデンティティー吹けば飛ぶレベル…。無能すぎる…」と思ったこともしばしば。
自分への自信のなさや、息苦しさから、自分を偽ることに慣れてしまうと、わかりやすく承認欲求を満たそうとしたり、自分迷子であることを忘れて「ファッション迷子のフリ」をしてしまう…なんてこともあり得るのが難しいところです。
心理学者のアドラーによると、劣等感は誰もが持っており、それはいたって健全なことだと言われています。
あなたが劣っているから劣等感があるのではない。どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。目標がある限り、劣等感があるのは当然だ。
むしろ、その劣等感を言い訳にして人生の課題から逃げてしまうことが問題だと指摘していますよね。
ファッションに悩んだ時、まずは「今の自分はどっちの迷子か?」を考えてみることから始めてみる。そうすると、アプローチの方法も自ずと変わって何かヒントがつかめるかもしれませんね。
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