先日、会社で上司との評価面談がありました。
「私はこんな成果を出しました」とか「こんなことして貢献しました」というアピールをして、それが人事評価にも繋がるというやつです。
私の評価はさておいて、上司との話の中で私が何気なく「◯◯の案件は時間もかけた分、勉強になったし、結構思い入れがありました」なんて話をした。
気も遣い、時間もかかり、対応にも追われ、結構苦労したけれど、どうにか収めた案件だったから。
それを聞いて上司(女性)がこんな風に褒めてくれた。
「今ね、『思い入れ』という言葉をさらっと使ったけれど、仕事って『思い入れ』があるとないとじゃ全然違うと思っているの、私はね。ひとつひとつの仕事に、そうした『思い』を持って仕事することで成長したり経験したりできるから。だから『思い入れ』ってすっごく大事なことなのよ。あなたはそれをわかっているのね。」
心の中では(いやぁ、何気なく使っただけで…)と照れながらも、後から思うと確かに何事も『思い入れ』は必要かもしれないと感じた。
今は、情報がありあまっているから、どんな仕事でも、モノでも、人でも、無感情に流していけば、そのうち記憶から消し去り忘れていくことはそんなに難しくない。
だからこそ今、何かに「思いを入れる」って大事だと思う。
「媚びない人生」という本の引用になるけれど、
孤独な体験や苦しい体験は、後の自分を強くし、幸せにしてくれる、ということだー(中略)例えば、世の中というものがいかにうさん臭いか。簡単に信じてはいけないものか。常識や真実といったものの、いい加減さ。私が思ったのは、自分をしっかり持たなければ、こういったものに簡単に翻弄されてしまうのが、世の中だということである。そして、そんな羽目に陥っては、思うような人生を生きることはできないということだ。
強くなければ、実は本当に自分が求める人生を生きていくことはできない。強さを身につけることで初めて、得られるものがある。実は優しさもそうである。

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「自分をしっかり持つ人生」とか「本当に自分が求める人生」なんて普通カンタンには見つからないし、言えないけれど、少なくとも何事も流したまま自分の感情の置き場もなく過ぎ去っていく人生を終えるのは、私は嫌なんだ。何かに「思いを入れたい」んだと思う。
そういうのはダサいって思う人もいるかもしれないけど、全部クールな澄まし顔で、結果だけ出せるほど私は器用じゃない。
難しい仕事や新しい仕事に挑戦することも、
日々の暮らしを丁寧に生きることも、
大切な人と関係性を築いていくことも、
愛着の品を大事に使っていくことも、
ぜんぶ「思い入れ」だ。
すべての物事に思いを入れようとしたら、身体も心もパンクしそうだけど、コレって思う何かには「思いを入れる」のが、自分の人生をスルーせず楽しくすることなんだなと気付かされた日でした。
ブログを初めてちょうど半年が経ちましたが、このブログも読んで下さる皆さんも、私にとっては大切なコレと思えるものです