いきなりですが、問題です。
photo by ukcountryhousehotelsandspas
山中のひなびた集落に、一軒のホテルがありました。
このホテルはかつては田舎の雰囲気を味わいたいと都会から多くの人が訪れてましたが、最近になり予約数が激減。理由はホテルと隣町を結ぶバス路線が廃止され交通の便が極端に悪くなったからです。
おまけにホテルの付近にはコンビニもスーパーもなく不便で温泉や名所といったPRすべき「目玉」もありません。
あなたならこのホテル、どうしますか??
ラテラルシンキングとミニマルライフ
この問題は、先日読んだこちらの本に載っていたもの。※Amazonプライム会員でKindleオーナーなら無料で読めます。
私のロジカルで平凡な脳みそでは、
・バス会社とコラボし旅行プランを企画、チャーター便を出す。
・レンタカー会社と提携し、送迎サービスや割引プランを企画。
・御当地グルメや、ゆるキャラに頼る
・「田舎に泊まろう」的な広告戦略を打つ
といった、よくある「ベタなやつ」しか思いつきませんでしたが、本に掲載されている解答例は以下の通りです。
解答例:「依存症の人たちの宿泊施設にする」
以下、説明文を引用。
「何もない」場所は何かが手に入らなくて済む環境だと考えることもできます…世の中には、特定のものに強く依存しなければ生きていけない人たちがいます。依存の対象は、薬物やタバコ、アルコール…インターネットやゲーム、ギャンブルなど…(中略)…そこでこのホテルを、依存症の人たちを対象にした宿泊施設にするのです…(中略)…ここで大事なことは、実現の可能性を検討することではなく、「何もない」ということに新たな価値を見出し、いかにデメリットを逆転するか、ということなのです。
この解答例をみてなるほどー、と思いました。
応用例:「ミニマリスト達のゲストハウスにする」(笑)
水平思考 – Wikipedia:問題解決の為に既成の理論や概念にとらわれずアイデアを生み出す方法
モノに依存しない人が増え、都会から地方へ、ケミカルからナチュラルに移行している時代に、依存症の人にこそ、「何もないこと」に価値を見出す機会があるといいかもしれないですよね!
そうしたら「何もない」と思っていたところに、実は沢山の目には見えないもの(ありふれた言い方ですけど、「人との出会いとか自然の豊かさ・面白さとか空気とか」)があると気付くっていうのが理想です。美術館に行かなくても「自然ってアートだよなー」と感じることができた時、心が満たされます。
片づけをする時も、例えば私の場合、ロジカルシンキングで部屋の片づけをすると、
片づけられない!→整理・収納を増やそう→収納は増やしたけどうまく整理できない→モノが多いから捨てよう→気付いたらまたモノが増えてる→(初めの)片づけられない→…。
(※片づけ上手は収納・整理出来てハッピーエンドですが、ずぼらーは無限ループw)
それをミニマリストは、
片づけられない!→そもそもこんなにモノはいらない?→全部捨てよう→終了
というちょっとラテラルな発想で生きている気がします。
ロジカルの方が論理的に説明がつきやすく、広く納得感を得やすい。
ラテラルは常識にとらわれず自由な発想で、少し感覚的。一般論やロジカルではうまくいかない時のオウンメソッドとして適していて、何よりラテラルの成功体験って中毒性があります。
なのでラテラルとミニマルは多分、親和性が良い!
ただし、前提条件としてロジカル(垂直)に物事を考えながら、ラテラル(水平)に考えていかないと、突飛な意見にしかならないので、結局ベースはロジカルかなと、自称ロジカル人間は考えます(笑)
はじめの問題も正解は決して一つではないので、結局、田舎のホテルを再生させられればOKなんですよね。世の中、施設にするなんてズルい!、無理でしょ!と思うこともありますが、発想力を磨いて、色んな価値観を共有して、上手に生きていきたいと思いました。この記事の論理に飛躍があっても、カンチガイなラテラルちゃんね、と笑って許してくださいねw
んちゃ。