最近スー女が増えているらしい。
以前「マツコ・有吉の怒り新党」という番組の中で、
「新三大・千代の富士の横綱相撲」というのを観ました。
その中で知ったのが「スー女」=相撲女子という言
葉です。ちょっと前からカープ女子とか、〇〇女子
という「くくり」が増えているのは知っていましたが、
今は相撲まであるとは、ちょっと驚きです。
相撲をここ何十年も見たことがない私は、
世代的にも若貴世代の方なので、正直
「千代の富士」と聞いてもピンと来なかったのですが、
この一つの取り組みを観ただけでなんだか
胸が熱くなり、興奮してしまったのでした。
(番組内では計3つが紹介されてました)
その動画がこちらです。
(動画は約7分、実際の取り組みは3:24あたりからです)
昭和60年夏場所 千代の富士 対 大乃国
昭和60年夏場所13日目 千代の富士 対 大乃国 – YouTube
闘いの中に、危ういけど、持ち直して、でもまたピンチで…
というドラマがあって、一瞬も目を離せず、
最後は「おおぉぉ」っと思わず声が出そうになりました。
そして、すごいのは、
この勝負、たったの30秒間なんですよね。
少なくとも私は30秒間、釘付けで心を奪われたのです。
この感動を通して改めて思ったのが、
多数の自己啓発本などに書かれてある
次のようなテクニックへの大いなるツッコミでした。
・「外見は第一印象を大きく左右するのでとても重要です」
→千代の富士…まわし一丁です。
・「3分で自分を印象付ける自己紹介の秘訣」
→30秒で十分に心に残る勝負がありました。
こうした小手先のテクニックはあくまで、
十分に努力・鍛練を行って磨いた「技」があるという前提のもと、その能力を存分に発揮する為に考えられたノウハウであるということ。
そして、超一流の人はそんなセオリーを、あっけなく凌駕して一瞬で人を魅了する凄さがあるということを感じました。
人生って、試験でも人間関係でも、
うわべだけそれらしく要領よくしていれば
一定のところまでは無難にこなしたり、
切り抜けることが出来るかもしれませんが、
それでは結局薄っぺらい人生にしかならないですよね。
とくに今の時代は、簡単に情報も手に入るし、
うわべだけの「意識高い系」になるのは
全然難しいことではないと思うのです。
そんなことはとっくに気付いているのに、
自己啓発本やセミナーへ次々と人々が手を出してしまうのは(自分を含めて)
やっぱり「一流」への近道という悲しい「錯覚」なのでしょうか。
今の自分には5分もらっても、
人に感動を与えることは出来ないですが、
呼び水だけで遊んでいても源泉は湧きあがらない、
と痛感しました。
先人の取り組み、参考になります。
ちなみに、この取り組み。
相撲通のやくみつる氏に言わせると、初めに相手にまわしをつかませた(上手をとらせた)のも含め
全て千代の富士の想定内だったというまさに「横綱相撲」なんだそうです。
うーん、さすが稀代の大横綱。
ごっつぁんです。