最強のシンプルは心にあり
坐禅体験@東京 青松寺

坐禅体験の流れ

少し冷やっとする坐禅部屋。
目を瞑ると眠くなるため、薄目を開けたまま一点を見つめるようにして、円形の坐禅用座布団の上であぐらを組みます。
煩悩は忘れるつもりでいても、
自然と「お腹すいたー」とか、「そろそろ足が痺れてきたな」とか、「外を通る車の音が聞こえるなぁ」とか、どうでも良いことがあれこれ浮かんできますが、
深く考えずに、右から左へ流すようなイメージで過ごしました。
時間とともに姿勢が崩れた時には、棒で優しく肩に触れてくれます。アニメなどでよくある、お坊さんがビシっと肩をたたく!みたいなことはありませんでした。
座禅が終わると、別の部屋に移動し、お茶を飲みながら各自が今回参加した理由や、やってみた感想、感じたことを話し合う時間が15分ほど設けられました。
その間、わからないことなどもお坊さんが丁寧に教えてくれました。
坐禅をやってみた感想
坐禅は心を「無」にするとよく聞きますが、
実際のところ、噂に聞いていた通り、全然「無」になれませんでした。
どうしてこんなにどうでも良いことが次々頭に浮かんで来るの??
というくらい、脳って考えるのを止めないものですね。
ただ、無理して「無」にはならなくても良いと僧侶は言いました。
頭のなかに浮かんでは消えていく思いは、思いのままに受け止めて、身体と呼吸を整えることが大切だそうです。
しかし、それすらうまく出来ません。
ただ、浮かんだことを考えすぎてしまうと、呼吸や姿勢が乱れて来るのは実感しました。
なぜ、坐禅がうまく出来ないのか?
あまりに上手くできないので原因を考えてみたんですが、
原因は、やっぱり毎日、慌ただしくマルチタスクな生活に慣れているからかな。
仕事中は業務に追われていますし、歩いている時はイヤホン、移動中はiPhone、家ではPC、お風呂場にKindle…。ちょっと情報を浴びすぎて、思考過多なのかもしれないと反省。
ランや登山など思考しすぎず、運動を増やすのが良いのかなって気がしました。
物を減らして定位置を決めることはできても、心のスタンダードポジションを定めるのは簡単ではないなと改めて発見できました。
Don’t Think, Feel.
私は、元々は感情で動くタイプなんですが、勢い任せにならぬようブレーキをかけて俯瞰して理論で考えようとする癖があるので、
今回の坐禅を通して、身体、呼吸、姿勢など、アタマで考えず、感じるコトを大切にしたいと感じました。「息」という字は「自」分に「心」と書きますしね。
坐禅を通じてこうした気付きがあったのはなかなか良い経験になりましたよ。