LEAN STYLE in ニューヨーク

ミニマリスト主婦の単身NYライフ。自由な生き方、リーンスタイル

新卒から14年間働いた大企業を「手放す」という決断

Sponsered Link

2017年4月、長く働いた会社を退社することになりました。

 

30代後半、新卒以来の転職歴なし。長いあいだ、毎日仕事に行くのがあたり前の生活。そうした暮らしをリセットすることは決して簡単なことではありませんでした。自分にとって大切なものはなにか、これから何をして生きていきたいのか…たくさん考え過ぎて、いっそのこと、このまま会社にいた方がラクかもしれないとさえ思ったほど。

 

「よーし、辞めるぞ!」と思う瞬間もあれば、「いや、でも辞めて本当に良いの?」と思う日もあり、そんな自分のことさえ自分で決められないことに悲しくなった日もあります。

手放さなければ何も手に入らない

f:id:authenticlife:20170420132644j:plain

仕事を手放すということは、それにまつわる多くのメリットを手放すということ。

 

これまでお世話になった会社は、いわゆる大企業で、就職したいランキングにも入っているし、収入・福利厚生の面でも恵まれていました。この会社に入らなければ経験できなかったこと、例えばモノを手放すきっかけになった海外研修、異業種交流会や様々な学びの機会、仕事を通じてオリンピック選手にお会いして金メダルを触らせてもらった、なんていうミーハーな思い出もあります。

 

元々は、この職業に憧れたわけでもなく知名度や世間体で入った会社でした。それでも良い先輩に恵まれ、転勤や役割の変化にあわせ自分なりに課題を見つけできることを頑張ってきたつもりです。そうでなければこんなに長く働いてなかったし、やりがいのある仕事で自分の強みを見つけたり、ささやかですが表彰されたり、人の役に立ったりと楽しい思い出もあります。

 

それでも、ときどき将来を想像して、これが私の生きる道なのだろうかと不安や不満がよぎったのも事実で、そうした気持ちは休暇やボーナス、ストレス発散で上手に誤魔化してきました。「ボーナスで行きたい国リスト」に書いた土地へ全部行き、「次のボーナスで買いたいものリスト」に名を連ねる品々を買い切るまでは、仕事は辞めないぞと思っていました。

 

ですが、ここ数年でミニマリズムやブログ、様々な出会いを経て、わたしの価値観は少しづつ変化していきました。それは、モノを買わなくなったからお金はそんなに必要なくなった、といったことよりも、先日のエントリーに書いたように物質的な「モノ」から、より内面的な「コト」へと興味が移ったり、執着を少し手放したら人生が有限だと前よりリアルに意識し始めたという変化、そしてもっと自分らしい生き方を模索してみたいという気持ちが湧いてきたのです。

 

失うことを恐れていては、それ以上の未来は絶対にやってこない

なにかを手放さないと、何も手に入らない

 

じゃぁ、手放すしかない。そう決めたのです。

楽しさと学習心

f:id:authenticlife:20170420162659j:plain

仕事を辞める上で、働き方の本をたくさん読みましたが、私にとって大きなインパクトになったのは、ちきりんの「未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる」や、リンダグラットソンのLIFE SHIFT(ライフ・シフト)です。

▷関連記事:【LIFE SHIFT】シンプルライフもミニマリストも目指したいのは「見えない資産」を育む暮らし

 

ちきりんの本で知った退職決断の黄金基準という記事には会社を辞めるべきかどうかの判断基準として、下記の2つが書かれていました(詳細はリンク記事参照)

 

1.「楽しい?」

2.「大事なことが学べてる?」

 

仕事に楽しさや学びを求める人もいれば、そういったことは全てプライベートに求める人もいます。元記事にあるようにどちらも満たしていないけど働かざるを得ないケースもあります。

 

いずれにせよ、楽しさも学びもロジカルとはかけ離れた「感覚的」なもので、そうした価値基準で仕事を捉えることに、漠然とした危うさ、夢追い人的な儚さを感じたこともあります。これまで社会的な安定、休暇日数、労働時間にネームバリュー、そうした「記号で視える化された仕事」に私は助けられてきたし、本人の労働満足度とはウラハラに、人から褒められたり尊敬されたりしてインスタントに承認欲求を満たされることもあって、どちらかというと仕事と向き合う上でマインド面は二の次になっていました。

 

一方で、冒頭に書いたように楽しい仕事や学びの機会にワクワクした時期も確かにあり、そうした気持ちが次第に薄れていっていること、学びたいことが学べていないという感覚に気づきました。

 

目で見えるものだけが全てではない」なんて分かった風なことを考えるようになり、そうした他人から見える表面的な尺度はさておき、自分自身がどう思うか、自分にしか見えない内面こそしっかり理解していないと、うっかり他人の人生を歩んでしまいそうで、もっと私らしく働くために違う世界にチャレンジしてみたいと思うようになりました。次の仕事についてはまた別で書きますね。

 

始まりの春。私は前を向いて進んでいきます。