読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LEAN STYLE in NYC 〜リーンスタイル in NY〜

ムダのないスタイル。そして一歩を踏み出す。

LEAN STYLE

LIFE,STYLE,FASHION,CULTURE,HOME...

未来は常に過去を変える。『マチネの終わりに』を読んで響いた言葉。

大人の恋愛小説を読んで

f:id:authenticlife:20161123181127j:plain

極上の大人の恋愛小説を読んだ。

 

平野啓一郎氏「マチネの終わりに」。

 

巷に溢れるウキウキ&キャッキャ的なライトノベルや、学園モノのドタバタラブストーリーには全然共感できない30代を折り返した私に、

 

この小説は、すーっと染み込んだ。

 

 

未来は常に過去を変えているという発想

f:id:authenticlife:20161123180906j:plain

 

中でも、38歳の主人公が語るお気に入りのセリフがあったので紹介します。

 

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

 

自己啓発本とかポジティブシンキングな場面でよく聞くのは 「過去は変えられないけど、未来は変えられる。だから前を向いて歩こう」みたいな言葉だったりするので、

 

私自身、「過去は変えられないもの」と当たり前に思っている節がありましたが、

 

先ほどの引用で、その前提すら変えられるということにハッとしました。

 

だって、過去に起きた「出来事や歴史」は変えられないけれど、その事実をどう受け入れていくかというのは解釈や考え方次第。たくさんの失敗が成功に繋がることはよくあることだし、これから起きることによって辛かった過去が報われることだって絶対にあると思うのです。

 

そういう意味で、「未来は常に過去を変えている」という言葉にすごく納得がいきました。

文章を読むよろこび

f:id:authenticlife:20161123182524j:plain

自分の心の中にある感情が第3者の言葉で綴られていることが、すごく気持ち良いと感じること。それは、私にとって文章を読む喜びの一つです。

 

小説でも、ブログでも「その気持ちわかるわかる」という体験としての共感や、月並みな言い方だけど「あぁ、こういう気持ちって私だけじゃないんだなぁ」って安心したり、

 

「ずっと心にあった上手く言えないモヤモヤを私に変わって上手に言葉にしてくれている」という場面を(文章の中に)みると、自分の感情も少しだけ整理されたりして。

 

文章を読む=情報をインプット というだけでなく、言葉を味わう感覚。

 

先ほどの「未来は常に過去を変える」という言い回しは、過去の出来事は変えられないことを差し置いているという点では、説明不十分かもしれないけれど、

 

少なくとも私自身が「そうか、結局これから先自分がどう考えるか、どう生きるか次第で、過去は自分の中で学びにもなるし、ただの黒歴史にもなるもんね」と思わせてくれるには十分だったのです。

 

38歳の男性ギタリストと40歳女性通信記者のストーリーに共感覚や追体験にも似た気分を味わいつつ、生きる上での小さなヒントをもらいました。

 

わかりやすいライフハックや情報を並べた書籍に飽きた方

人が人を好きになる時って、こういう感情を抱くんだっけと懐かしく思い出したい方へ。

 

大人の恋愛小説、オススメです。