LEAN STYLE in NY 〜リーンスタイル in NY〜

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都市にないものを人で補うということ〜NYの地下鉄事情から感じたこと〜

日本にあって、NYにないもの

NYに来てもうすぐ1ヶ月。

 

日常生活の様々な面で、NYと日本の異なる点に気がつきます。

 

例えば地下鉄。

 

NYの地下鉄は、駅構内の移動がほぼ階段です。エスカレーターのある駅は、東京などに比べると数はずっと少なく、エレベーターはあっても遠かったり、メンテナンス中ということも少なくありません。運動不足な人にはちょうど良いエクササイズになりますが、スーツケースやベビーカーなどを持つ人にはちょっと酷な環境なのです。

 

 

エスカレーターのない地下鉄

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先日、仕事からの帰り道でいつものようにホームに向かって階段を降りていると、2本の松葉杖をもった若い男性を見かけました。片方の杖を脇に抱え、もう片方の杖で重心をとりながら、ゆっくりと一歩ずつ降りる姿はとてもぎこちないものでした。

 

そこへ、通りがかった別の若い男性がスッと手を差し出し、彼に「杖を持つよ」と話しかけていたのです。

 

そうか、手伝ってあげれば良かったんだ…。見慣れぬ光景を前にして、機転の利かない自分に歯がゆさを感じました。

 

彼の歩きづらそうな姿を見て、「日本はエスカレーターがあって、高齢者やハンディキャップのある人に便利な街」なんて考えていた私に、

 

「都市に不足する機能を挙げる前に、まずあなたに出来ることは何か、考えてみたら?」とだれかに問いただされた気分でした。

 

その後も、こうした光景を何度も見かけるにつれ、これがNYの日常だということがわかってきました。ベビーカーを押す父親、それを支える通りすがりの人々。旅行客の重たいスーツケースをせっせと運んで挙げる腕っぷしの強そうな男性。

 

そうした光景を見ていると、

 

都市にないものを人で補う

 

そんな言葉が浮かんで来ます。

 

優先席はないけれどレディーファーストがある

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同様に、地下鉄の車内でも人が生み出す都市の機能を見つけることができます。

 

それはレディーファースト。

 

NYに「女性専用車両」は存在しません。ただ、それよりずっと前から街に根付いているのが女性優先の文化。地下鉄では女性に席を譲る習慣が定着しているのをなんども見かけます。

 

日本では、妊婦でもない私が席を譲ってもらうことは数えるほどしかなかったけれど、こちらでは1週間で2度譲ってもらったことも。そうした時は"Thank you"と伝え、気持ちよくご厚意に預かっています。

 

地下鉄だけをみても、実にアナログで人間らしい街、ニューヨーク。都市にないものを支え合う人々の習慣も、立派なこの街の「機能」だと感じることができます。

 

こうした光景に出会うたびに、日本の良さとNYの良さを同時に味わっています。